2004年05月02日

タイム・リープ その2

前回の予告どおり、原作である小説「タイム・リープ」を読んでみました。(現在、原作本がなかなか手に入らなくって、苦労しました)
結果、私は映画のほうが好みなようです。

映画では、限られた時間で全てを表そうとしているため、時間跳躍の説明において色々と矛盾があるものの、それを補うほどのインパクトとムードがあるんです。
特にあの冒頭のショッキングな事件はすっごくドラマチックで、犯人像の描写もかなり細かくされてました。これがあった為に、映画は原作よりもミステリー度が倍増してると思うんです。更には、あのバリのケチャが、かなり効果的に雰囲気を盛り上げてました。ケチャって、本当に摩訶不思議な感じがして、謎めいたムードをかもし出すのにぴったり!
ここに翔香の過去の恋が加わって、そこに高坂君などもからんできたりして、ちょっとラブメロっぽいエッセンスなども。まあこれは、あってもなくても、という感じがしなくも無いんですが。

一方、原作のほうは、矛盾の無い完璧な説明が成されているのには、驚かされました。ただ、そのせいか、時間跳躍の解明にばかりに焦点を置いているようで、映画に比べて魅力あるエピソードが少なすぎて物足りなさを感じる上、いささか説明がましい印象。月曜日の途中、翔香がわざと木曜日へ戻ってくるくだりがいい例で、原作はまさに時間跳躍現象のとある理由からであったのに対し、映画はもっとドラマチックな理由(大袈裟かな?)で戻ってきてます。
セリフにしても、普通こんな言い回しはしないでしょう?という箇所がままありまして、なんていうか不自然。文語体であって口語体ではない、と言うんでしょうか?(小説でのセリフってだいたいこんなんでしたっけ?最近はドキュメンタリーしか読んでないので、もう忘れちゃったんですが)特に、未来から(?)の日記の部分は、映画ではすんなり受け入れられたけど、こちらはすっごく違和感ありました。

キャラクターも、若松君より星野君の方が、私には人間くさくて魅力的に思えました。ここは個人の感じ方の差が大きく出るところだと思うんですが。若松君は、なんていうのかなあ?あまりにも完璧すぎて機械的なイメージがしてしまうというか。もちろん、彼にもちゃ〜んと人間くさいエピソードが用意されてはいるんですけど、ね。

こんな風に思ってしまうのも、原作ファンの方たちの話を聞いていて、かなり期待度が高かったせいではないかと思うんです。
これ、逆に原作を先に読んでいたらどうだったんでしょうね……?
タグ:日本映画
2004年05月02日18:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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